皆さんはWindows 11のアップデート後、フォントが消えた経験はありませんか?
最近の大型アップデート(24H2)で、
「あれ? 編集ソフトで指定していたフォントが全部変わってる!」
「YMM4やOfficeで“デジタル教科書体 NP-B”が見つからない!」
…という声が多発しています。

実際私がそうでした。
で、これはWindows Updateによるフォント統合・名称変更が原因でした。
同様の問い合わせも結構あるね。
Windows11の24H2にアップデートに際して、一太郎などでUDデジタル教科書体N-R、N-B、NK-R、NK-B、NP-R、NP-Bが消えたことに関して
フォントが突然消えた理由
今回のアップデートで、いくつかの日本語フォントが統合または名称変更されました。
具体的には「UD デジタル 教科書体 NP-B」などが、別のフォントセットに統合されたため、
これまでの**参照パス(フォント名)**が消えてしまったのです。
その結果──
- YMM4やWordなどで代替フォントが自動で適用される
- プロジェクト内の文字レイアウトが崩れる
- フォント設定が「MS ゴシック」などに強制的に置き換わる
といった現象が発生します。
UD デジタル 教科書体 NP-Bや-Rの場合、UD デジタル 教科書体 NPに統合されています。

勝手に統合して名称変えられると困るんだが…
対処法:Windows.oldからフォントを復元しよう
幸いにも、アップデート時にWindowsは古いシステムフォルダを「Windows.old」として残しています。
ここには、アップデート前のフォントファイルも保存されています。
手順
- エクスプローラーで以下のパスを開く
C:\Windows.old\Windows\Fonts - 中にある「UDデジタル教科書体 NP-B」などのフォントファイルを探します。
拡張子は.ttfや.otfです。 - 見つけたら右クリックして「インストール」または「すべてのユーザーに対してインストール」を選択。
- YMM4やOfficeなどを再起動して確認。
これでフォントが復活します。
注意点
- Windows.oldフォルダはアップデートから10日程度で自動削除されます。
必要なら早めにコピーを!
参考:【Microsoft】以前のバージョンの Windows を削除する - フォントが見つからない場合は、Microsoft公式や旧バージョン環境から手動取得するしかありません。
- 再インストール時に「既に存在します」と表示される場合は、
「フォントキャッシュ」をリセットしてから再試行すると改善することもあります。
補足:フォントの統合と今後

今回の統合で、旧名称の「NP-B」「NP-R」などが内部的にまとめられ、
Windows 11では「UD デジタル 教科書体」などの名称のみが残る構成に。
これにより、古いプロジェクトやアプリでは参照ミスが発生しやすくなっています。
制作ソフトでフォント指定を更新し直すことで、今後のトラブルを防げます。
まとめ
- Windows 11(24H2)以降でデジタル教科書体 NP-Bなどが消えるのは、フォント統合が原因。
- Windows.old\Fontsからコピーすることで復活可能。
- 古いフォント指定を使っているYMM4・Officeユーザーは要注意。(特に編集中データや過去ファイル)

気付くのが早くて助かりました…!
ポイント
- Windows Update直後にフォントが消えたら、まず「Windows.old」を確認。
- 定期的に「C:\Windows\Fonts」をバックアップしておくのもおすすめ。
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